不動産所有権移転登記手続き
不動産所有権移転登記手続き
不動産の登記。
これは司法書士さんが業務独占資格者です。
でも,あなたはできます。ご自身で。
「おやじの家と土地は,おやじ名義やから名義変更せんといかんな…」
で,法務局に行きました。
「すみません,おやじが亡くなったんで家と土地の名義を変更したいんです」
「そーですか,じゃ申請書,書いてください」
「はい」
「登記あります?」
「あっ,ないです。もらえます。」
「じゃ先に」
「あれ,〇〇さんが登記を済まされてるようですよ」
「へっ,なんのこっちゃかですけど…」
「先生,おやじが亡くなって相続せんといかんのよ,
で,おやじ名義の家と土地の名義変更せんといかんなと思って,法務局に行ったのよ
ならな,兄貴が名義変更してるみたいなんよ,そんなん出来んの?」
「えーっと,相続人はお兄さんとあなただけでしたっけ?」
「そーや」
「で,どんな風に登記されてたんでしたっけ?」
「1/2は兄貴のんやって」
「…出来ますね…」
「んなん,まだどー分けるかとか決めてへんのに」
「ところで,お父さんは遺言書を残されてます?」
「いや,ないで」
「じゃ,遺産分割協議をせんといかんですね」
「そう,分かった,するわ」
「その時,お父さんの家と土地をどう分けるかですね」
「で,決まったらどーすんよ?」
「お兄さんの真意も分るでしょうし,ことと次第によってははもう一回やることになりますね」
「ただし,お兄さんの持分は他人に渡ることも考えられますので,一刻も早く話し合ってください」
「まじ?」
「まじです」
後日談ですが,
「先生,揉めてなー,弁護士に依頼中やねん」
残念ながら予想通りというか,相談を受けた時に感じてました,
だって「普通はそんなことせーへんし…」
ま,ケースとしてはレアだとは思いますよ。
兄弟でも,分からんことも知らんこともあるってことです。