前もって遺産分割協議をした
前もって遺産分割協議をした
ま,あるんかなー。
正月に家族が集まった。
長男「おやじ,死んだら財産はどうわけるんや?」
父「唐突なことを言うやないの,まーわしも万が一のこともあるし,
コロナもあるし,えー機会やから話しとくわ」
長女「あたしは東京に住んでるし,家は要らんわ,その分お金頂戴な」
長男「俺かて,大阪に住んでるとはいえ,家は要らんわ,お金がえー」
父「どいつもこいつも,金がえーとか家は要らんとか。
ところで,俺が寝込んだら長男さんが面倒みてくれるんか?」
長男「そやなー,長女は東京やしそーなるかなー」
父「なら,家土地,預貯金,ぜーんぶ長男にやる」
長女「それはあんまりやんか,あたしだって1/2の権利があるんやから」
長男「じゃ,二人でおんなじだけおやじの面倒みような」
長女「それは無理やわ,わかってるくせに」
長男「じゃ,えーわ,家と土地は俺で残りの財産の1/2は長女でえーか」
長女「わかった,それでえーわ」
父「じゃそーしよー」
てな具合です。
で,ホンマにこんな話し合いがあったら,
おとうさんは遺言書を書くべきでしたよね。
遺言書があったら,そーなった可能性が高かったのに。
そもそも,
「遺産分割協議」は遺言書がなかった場合,
相続が発生してからやるものでしょ。
相続開始前にやったって無効です。
相続放棄も被相続人が生きてるうちはできへんかったでしょ。
でも,あるかもしれませんね。
与太話とかでね。
で,これは
長女が「あんなん無効に決まってるやん,だから今ちゃんと決めようや」
の場合ね。
長女が「えーよあれで,兄ちゃん
それで遺産分割協議書を作ってや,はんこ押すから」
ならそれはそれでえーんです。
だって,本来通りの手順ですもん。
今回は,こんな事があったら遺言書を作っときましょうねって話でした。