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ブログ/2018-03-17

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相続見直しの件

ま,決まったわけじゃないです。


今後の動向を見守りましょうね。


個人的には遺留分あたりもいらって欲しいと思ってますけど...


ま,40年ぶりってことなんで,個人的にはもひとつ合点もいかんのですがいたしかたないのですかね...


よーするに,民法で相続分野について1980年以来,約40年ぶりに見直されるようですよ。


政府が13日に国会に提出しました。


ま,ポイントは3つです。


よーは,少子高齢化を踏まえての対応だと考えています。


1個目は,
残された高齢の配偶者の保護に重点を置き,
配偶者自身が亡くなるまで今の住居に住める
配偶者住居権を新たにつくるってやつ。


だって,老々相続でしょ,
なら,残された配偶者はお年寄りですから,
会社勤めとかパートとか,労働で収入を得ることは難儀でしょ。


なら,食い扶持,生活資金を得ることが相当難儀です。


そして,高齢の配偶者が住まいを失わずに
生活資金も得やすくする仕組みとなっています。


お察しのとおり,詳しくは省きますよ。


ざくっとね,
遺言がない場合,こちらの読者さんには釈迦に説法ですが,
配偶者と子が1人の場合は2分の1ずつです。


となると,
たとえば,遺産の評価額が4.000万円の家と預貯金で4.000万円あった場合,
配偶者は4.000万円が取り分になります。


でもね,相続人にも事情がある場合だってあります。


高齢の配偶者が,
「今さら,あたしに家を出ていけっていうんかいな…
それだけは,堪忍しとくれやす…」


と,家に住み続けるために所有権を得れば,
預貯金(現金)が無くなりことになります。


だって,半分が家ですからね。


なら,生活が困るというか成り立たないかもよ。


年金生活ですもん。


先行きだってあるし不安満開といったところでしょ。


「それはちょっと酷ちゃいまんの…」


となって,
新たに「配偶者住居権」を設けて
所有権に比べ,居住権は評価額が低くする。


そしたら,その分,預貯金の取り分が増えるというものです。


もともと特例で婚姻期間20年以上の夫婦なら,
遺産分割の規定でも配偶者が優遇されます。


住居を生前贈与するか,
遺言で贈与の意思を示せば,
住居が遺産分割の対象から外れことになります。


となると,
住居以外の他の財産を分けることになるため
実質的に配偶者の取り分が増えることになります。


住み慣れた家に居たい気持ちの方が多いでしょうしね。


2個目は
遺言の保管制度です。


遺言の種類とかもありますけど,もちろん省きます。


で,
自筆証書遺言を公的機関である全国の法務局で保管できるようにしてくれるって。


それ助かります。


だって,自筆遺言は,
自分で自宅とかで保管するか,
僕たち行政書士や他士業,金融機関,貸金庫とかに預けるしかなかったでしょ。


で,そんなこんなで,
被相続人の死後に遺言の所在が分からなくなることだってありました。


でも,法務局に預けることができるんやったら,預けません?


普通は預けると思うんよ。


なら,
相続人が遺言があるかないかを調べやすくなりますし,
遺言を巡るトラブルもちょっとは防げるもんね。


それから,
面倒な家庭裁判所で相続人が立ち会って内容確認する
「検認」
も不要にするそうです。


お上が預かってくれるんやもんね。


ということで,メリットのひとつの
手軽に書ける,


そのデメリットである
改ざんや紛失を防げる,


検認も要らん
となると利便性も高まるでしょ。


そー,
「だから,相続でもめて,
うちらに迷惑かけんように,
遺言書を書きなはれ」
って狙いでしょ。


それから,
自筆証書遺言は全文,自筆。


そう,財産目録もね。


でも,こちら,
財産目録は自筆ではなくパソコンで作成できるようしたるって。


これは,助かる。


特に多いときはえーですよね。


なら,
今より遺言を作成する方が増えるかもね。


これは僕とまずまず,同意見です。


3個目ね。
ありますよ,こちらの相談。


「現状では,そーならんですね…」
といったら,とても落胆されます。


そう,
亡くなった被相続人に対して,
生前,介護や看病で貢献した人に
報いる制度を盛りこんでくれました。


被相続人の親族で
相続の権利がない人(多いんは,長男の嫁とかね)でも,
介護などの貢献分を
相続人に金銭請求できるようにしてくれるみたいです。


他人はあかんよ,
例えば親族ではない家政婦さんは対象外です。


どーしてもってことなら,遺贈してあげてね。


でも,
課題はありますけど,何事も少しずつでも改善されていくならいーじゃない。


期待したいです。


今日もありがとうございます。



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