遺言書が無効
遺言書が無効
「先生,遺言書に書いてある通りに遺産分割してんけど,
弟が『遺言書な無効やで!』って言うんよ,どうよ?」
「弟さんはなんで,遺言書が無効って言いだしたんですか?」
「それが詳しくは言いよれへんねん」
「で,よーはどーしろと?」
「遺言が無効やから,話し合いで分割を決めてくれって」
「で,あなたはどーするつもりですか?」
「しゃーないから,話し合いせなあかんかなと思ってるけど・・」
「それで納得されてるんでしたら,それに越したことないかなとは思いますが,
果たしてホンマに遺言書が無効なんですかね。
一度,弁護士さんに相談されてみてはどうですか」
「そーか,じゃそーするか」
で,この遺言書の有効・無効については,それこそケースバイケースのようです。
形式的に無効でも,「遺言者の意志を尊重するなら有効やな」とかもあるようですし。
「〇月吉日」とか「ニックネーム」とか年号の表記ミスとかありますし。
で,結論として,もし遺言が無効ならやった遺産分割も無効です。
もう一回遺産分割協議をすることになります。
有効ならそれでよさげですが,弟さんが納得できんなら訴訟とかになるやもですね。
遺言が有効か無効かの最低限の様式は確認する必要がありますね。
公正証書遺言以外はね。
ま,公正証書やったら絶対に大丈夫ってこともないんですけどね。
この話はまた。