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財産管理とは

成年後見制度の財産管理とは

この際なんで、細かいですけど、ちょっと突っ込んでおきましょう。


そもそも、成年後見制度って、何をするんでしたっけ?


はい、「財産管理」と「身上監護」でした。


そのうちのひとつ「財産管理」


今まで、ご紹介してきたので知識としてはかなりついたと思います。


この言葉もいーぱい登場しましたもんね。


イメージは出来てると思います。


でも、少し違うことあります。


で、僕たちが使う言葉の定義としてです。


財産管理とは、「財産の現状を維持すること」
「財産の性質を変えない範囲で利用し改良すること」
「財産を処分すること」を含み、


財産に関する一切の法律行為および事実行為
としての財産管理も含む。


「...」


ま、そんなことです。


て、言われても...


よく分かります...


ま、でも原理原則として、
すべからく本人のためにやることです。


これは真実。


じゃ、分かりやすくするために、具体的な例をあげます。


前にもはなしましたから、おさらいね。


①実印、銀行印とかの保管とそれに関係する手続き
②年金とか家賃収入とかの受領と管理
③銀行などの金融機関との取引
④不動産の維持、管理
⑤日常生活に必要な金銭管理
⑥本人が行っていた寄付などの継続
⑦日用品の購入
⑧他に財産があれば、それの維持、管理、処分


で、⑤は本人もできました。
というより、後見人が手出しできんかったです。


「アイス買ってん」


「それ、無効!返品して返金してもーて」


には、ならんでしょ。


これ、法律で定められています。


くどいので止しますけど。


じゃ、先に言いましたけど。


ちょっと違うとこね。


基本は、本人の利益を損なわないことでした。


元本を減らす可能性のある投機的な運用はできんのです。


ここが、信託との違いでもあります。


本人の財産です、元本を減らすのが基本できんでしょ。


「な、おとうさん、俺の会社がピンチやからなんとか工面できんか?」
って言われても、


僕は、「できません」


これが原則です。


息子さんに泣きつかれてもね。


ま、線引がむづかしいこともあります。


そん時は、僕が家裁に聞きます。


車椅子の生活になったので、家のリフォームが
必要になることだってあります。


そんな、多額の出費が発生する場合
も家裁に聞くことにします。


で、ありますよ、不正。


これは、僕たち行政書士も司法書士も弁護士も他の士業だってね。


もちろん、本人に損害を与えたんですから、
損害賠償請求されて当然ですし、
横領罪が認められれば刑事罰を喰らいます。


当たり前ですけど。


ま、僕は、
そんな心配をあなたにかけたくないので、
コスモスという管理組織に入会したわけです。


こちらへ、逐次報告義務がありますし、
僕のチェックもされるからです。


だから、あなたは安心して、僕に任せてください。


財産管理をするんですから、
金銭出納帳に記録します。


また、僕がやった後見事務は、
逐次、後見事務経過表ってのに記録します。


で、これを、あなたに報告するわけです。


領収書や請求書、各種申請書類は保管します。


金融機関にも
「僕、この人の代理人です」


って届けも出します。


場合によっては、代理権目録も作って持っていきます。


何が必要かは、各金融機関で違うので、
そこが「これ、出して」


って言われたもんを持っていくことになります。


必要書類のなかで、
「確定証明書も持ってきてね」
と言われたら、家裁に交付申請せんとあかんかったりもします。


で、この届出するとね、
○△◇☆成年後見人 吉村幸一郎
とかの通帳とカードが発行されます。


一番、融通が利くのは、ゆうちょ銀行です。


信用金庫は、現状、ややこしーとされてます、ここだけの話。


で、この通帳やらカードやら、
僕も事務所に置いとくのんはいやです。


だから、他の預り物と一緒に銀行の貸金庫で保管します。


現金は、あんまり持たん方がえーですね、必要最小限にします。

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