障碍者福祉型信託
障碍者福祉型信託
世は長寿時代です。
少子高齢化社会という言葉も耳にタコです。
その割に,健康寿命ってことになると意識が乏しいんですけどね...
こちらの読者さんは,積極的な方だと心から敬服してんですよ。
ゴマを擂ってるわけじゃないです。
だって,「何とかしたい...」と思うから,
行動を起こしてるんでしょ。
ネット検索だって,立派な行動なんですもん。
さて,身につまされる相談だってあります。
僕たちだって、
過ごしやすい環境だと言い切れません。
まして、
障害を背負った人たちはなおさらです。
そんな相談もありました。
とても、ゲスな言い方をすれば、
恵まれていると思いましたが…
お子さんが、障害者です。
で、ご両親が彼の面倒を見ています。
長男さんがおられますけど、
独立されていて、会社経営者でもあります。
「先生、わしと女房で息子のめんどうを見てるけど、
わしも女房も年やろ、
これから先、わしらに何かあったら、
息子はどうなるんやろ…」
まだまだ、元気そうです。
でも、
誰に何があるかなんて、誰にもわからんです。
たまたま、相談者は、収益不動産を所有されています。
最終的には、
自分たち夫婦の死後、
次男さんの面倒をどうするかの相談です。
長男さんも立場上、とても忙しくされていて、
兄弟は仲がよく、
弟の世話をしてくれるとは思うけど、
長きの将来に渡り、
世話ができるかを心配されていました。
次男さんをサポートする体制が必要です。
今までは、
「委託者」「受託者」「受益者」
の三人が登場人物でした。
もちろん、
今までのケースでも、
この三人以外の人間がサポートできることはありましたけど…
で、想像力。
僕たち人間でしょ。
考えたくないことも、
考えるのがプロだと思うんです。
僕は、ちと、その面でつたないですけどね。
でも、考えつくことだってあります。
とても、いやーなことも予想する必要だってあります。
この件ではないんですけど、
「えっ、今更、そんなことで不満に思ってるん…」
ってありましたもん。
人間の業って、とても、奥深いねんなーと、
ある意味、びっくり、感心しましたもん。
ま、この話は、またにします。
ま、色々、想像だけはできますやん。
この話やったらね、
とても、単純なんやったら、兄弟げんかして
「もー、お前の面倒は見ん!勝手にしてくれ!」
て兄貴が切れる。
どーします?
兄さんが、弟を生涯、面倒を見る。
または、
それから、逃れられない施策を作る必要があります。
その時に、使えそうなんがこれ
「障害者福祉型信託」
提案はしました。
でもね、
「はなから、俺を疑―とんかっ」
ってことにもなりかねんでしょ、これ。
だから、今回は、遺言にとどまり、
信託は再考ね、になりました。
で、もし、
信託を考えるとき、兄貴を監督する人間が必要です。
これ、「受益者代理人」
兄貴が「モー知らん!」
ってなったとき、
この人
「あかんあかん、ちゃんと弟の面倒見てや、約束したやん」
って言ってくれます。
こうしといたら、認知症にも対応できますもんね。
でも、
決めるのは依頼者で、僕ではありませんので...
あ、そうそう、受益者代理人って、
専門家がいーと思います。
士業の人間とかね。