擬似隠居信託
擬似隠居信託
先祖代々の造り酒屋とか,とても由緒ある商売をされている方とか,
事業承継の問題は頭から離れないようです。
して,これも、あります。
前に話しました。
「戦後の民放改正で、できんようになったことがあるねん…」
そう、
「家督相続」でした。
で、同じようなことがあります。
わかります?
ピンときませんよね、普通です。
商売をやってる家系なら、わかるかな?
そう、
「隠居」です。
で、「隠居」
イメージわきます?
こんなんです。
父:
わしも、年のせいか、もー大分、体もしんどなってきた…
だから、仕事をお前に任せて隠居したいねんけど…
長男:
そーか、おやじがそー言うんやったら、
えーよ、俺が以降は頑張るから
てな、感じです。
これ、今やったら、どーなると思います。
次男:
あほぬかせ、なんで、バカ長男が後継者なんじゃ、
できるわけないやろ、おれが次期社長になる。
とか、あります。
そう、昔はね、
家督相続と一緒で、主人が決められてたでしょ、
行く末を。
独裁者みたいに...
でも、それもなくなりました。
それから、贈与とか売買とかになったら、
その時点で税金とか、購入資金とかも要ります。
会社がでかかったら、それも相当…
そうそう、
主人に指名された次期社長の長男は、
それ以降は、おとうさんの面倒を見るとか、
そういうしばりはあるんでしょうけどね。
で、
これ「擬似隠居信託」
で、これ、
「あら、長男に任せようと思って、そーしたけど。
次男が言うように、もひとつやなー…」
とかになったら、
「ふりだしに戻る!」
が可能です。
そう、撤回ができるんです。
で、もう一回、決める。
他にも、あります。
長女:
おとうちゃん、なんで、兄貴たちだけで決めてんのよ、
あたしや妹は、どないなってんの?
とかも、あるやも…
そう、想像力が、めちゃ必要になってきます。
「こーなったら、こーして…
あ、あーなったら、あーなるから、あーしとかなあかんし…
それから…」
とても、慎重に十分、吟味する必要があります。
信託にとどまらず、
先の長女のことも考えると、
遺言とかも必要になるでしょう。
ハードルが高いけど、
もし、これを超えることさえできれば、
最上の事業承継は可能になります。
こうなったら、こちらも、各士業総動員でタッグを組んで、
ことにあたります,任せてください。