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公正証書遺言なら万全か?

公正証書遺言なら万全か?

「万全です!」


とは言い切れません。


「ちゃんとしたら」です。


僕ならそー手順を踏みます。


で,
「公正証書遺言やけど,そら無効やね」との判決がくだることがあります。


性善説は理想ですが,世の中,じゃない人はもーあきれるほどたくさんいます。


「そやけど先生,公正証書遺言って先生みたいな専門家が手伝って進めるんやろ?」


なら,ほぼほぼ大丈夫ですね。


だけど,
専門家の手を借りずに自分で作ったり,
その専門家もどきがええかげんだったり,
悪意があったり,
世の中ふらちなひとだっているでしょ。


あるかないかは別として,てか,あったんですけど。


被相続人はも~身体的にも精神的にも相当まいってました。


そこで,相続人の長男は遺言の文案を作成して,
長男の知り合いを証人にして
無理から被相続人と公証役場に出向いて公正証書遺言を作った。


前に記しましたが,
「わしの財産はぜーんぶ長男に相続させる」ならOK!となることもあります。


たまたま,その時は被相続人が元気でうつらで正気なら公証人もだまくらされるかもです。


で,こんな時は相続人の中で
「この公正証書遺言はおかしいで,だってその頃おやじは入院してたし,ぼけとったやん」


で,遺言無効確認訴訟を提起した。


で,事実確認の結果
「この公正証書は無効です!」と判決が下された。


で,こうなったら長男は相続欠格になって相続人から外れます。


ぶっちゃけ,僕たち法律専門職の人間が
公正証書遺言作成に携わるときは手順は異なったりしますが,


公正証書遺言を作るときは,証人が二人,遺言者は遺言の趣旨を公証人に口述することになっています。


最低限,これぐらいをしてもらわんと,この遺言が遺言者の真意に基づくものであるか見極めるのが難しいからです。


で,この時,公証人は遺言者がちゃんと口述したか,
それをどう判断したかが争点になるでしょう。


せーへん公証人はおらんと思いますけどね。


なので,
「公正証書遺言は万全か?」


ではない場合もありますね。


「ならどーすんよ?」


法律専門職にアドバイスを受けるのが無難だとは思いますよ。


コマーシャルみたいですけど。

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