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資産相談業務

資産相談業務

なんとなくは分かってると思いますけど。


僕たちFPはまず,


(1)実態把握,
(2)資産配分,
(3)行き着く先


こんな順番で業務を勧めることになります。


これはFPであっても行政書士であっても共通することだと思っています。


まず(1)ですが,
先にも記しましたが相談者さんの実態をヒアリングすることから始まります。


希望の決着を見るためにこれをおろそかにすると
満足いただける提案なんてできるわけがないですから。


当たり前っちゃーそうなんですけど。


仮に,
「資産か…はんまは他にもあるけど,
お小遣いもいるし手元に置いときたいしな。
これは今は言わんどこ…」


てなことになると,
あなたにもしもの時が急に起こると手立てを失う可能性があるからです。


こんな時は,
「先生,正直に言うと他にもあるけど身内には隠しときたいのよ」
って教えてください。


それなりの手立ては打てますから。


それと,もしあなたが事業を継続中であるなら
税金は関心があるでしょ,それもめちゃくちゃ。


でもね,先に話しましたが
僕は税理士ではないので個別具体的な相談には乗れません。


節税スキームを知りたいなら,
業績や保有資産,株の評価とか
必要なデータを集めて税理士さんに相談されてください。


でもね,
資産相談全般ってことなら,その対策は事業を承継するために総合的に対策を取ることが必然になります。


例えば,
株式会社なら自社株の評価をして
その価値を下げるために様々な手段をとることになりますが,
それは全体ではなくごく一部にとどまるでしょ。


まず,後継者を誰にするか,
その後継者をどう育てるか,
社外株主は,
他の相続人への配分をどうするかとか,
他にも対処することはたくさんあります。


また,あなたがオーナーなら自分の資産と会社の資産がごちゃっとなってませんか。


「そーいや,俺,会社に金だしてるというか貸してるなー」
とかあったりするかもです。


なので,細かいとこまでヒアリングせんと
事が複雑怪奇になるやもしれませんしね。


ということで,
ヒアリングはめっちゃ多岐に渡るし,
財務内容だけじゃすみません,
人・物・金すべてです。


なので時間もかかります。


すると,なるべく早くするにこしたことはないと,僕は思っています。


(2)ですが,
(1)でヒアリングした事実を踏まえ,
「じゃーどーすんよ?」
ってことになります。


例えば,
「節税もできることやし,これで十分やわ相続は」。


これじゃ抜かりがないとは言えませんよ。


ちゃんと納税できるんかいな?
ちゃんと遺産分割でけんのかいな?
てなことになるようでは何が対策だったと言えるでしょうか。


ここではバランスが大切になってきます。


これにちゃんと取り組まんと
「あかんやん…」
になるかもですよ。


(3)ですが,
これは,その後,事業承継後もスムーズに事が運び
良好に維持されんとあかんよってことです。


株の評価を下げるために償却資産としてマンションを買った。


でもそのマンションの維持管理がたいへんやったら,
「買わんかったらよかった…」
になるやもしれません。


償却資産もよー考えんとあかんでしょ。


その後の事業展開も考えんとあかんし,
マンションじゃなくて工場を建てたらよかったとかね。


ここらへんは,岡目八目というか第三者の方が気づいたりします。


「相続税対策で借金をしてマンションを建てた,
税金を減額できた,よかったよかった。」


節税スキームとしては成功です。


でも,借金を返していくのは遺族です。


ほんまに遺族は喜んでくれるんでしょうか。


他に方法ってなかったんですかね。


節税することがあなたの唯一の希望だったんですか?
ほんまに?
ってことにならんようにね。

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